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東修平の対話チャンネル、始めます。
本日3月31日より、YouTubeで「東修平の対話チャンネル」を開始します。
コンセプトは「木を見て森を見る」。
政治家や専門家との対話を通じ、身近な課題から制度全体を俯瞰して、解決に向けた視点を共有していきます。
ここでは、なぜYouTubeを始めようと思ったのか、その理由について書きたいと思います。
複雑に変化してきた行政の制度
私は8年間、住民に最も身近な基礎自治体の長として、現場で起きている様々な課題に向き合ってきました。
そこで痛感したことは、行政の制度があまりに理解しづらいものであるということです。
制度そのものが複雑であることに加え、相互に絡み合っている上に、執行機関が複数にまたがることも多い。そのため、一つの事象を眺めても、その全体像を理解することがほぼ不可能です。
あなたも、「なんでこの制度はこんな仕組みになってるんだろう」と疑問に思われたことが、多々あるのではないでしょうか。
私はこれを、「継ぎ接ぎによる末路」だと考えています。
戦後一斉に整備されてきた様々な制度。それらに対し、時間の経過により表出した問題への逐次対応は行ってきました。
しかし、それはある意味、目の前の課題に対して何とか穴を塞ぐように継ぎ接ぎを行ってきたとも言えます。
例えば、社会保険制度はその最たる例です。昭和の経済成長期に組み立てた枠組みを、何とか外見を見繕いながら、今日まで至っています。
岐路を迎えている社会の枠組み
いま、重要なこと。それは、社会全体の枠組みを見直すことだと私は考えています。
もちろん、目の前の緊急課題に対応することも大切なことです。各行政機関は今この瞬間も、住民の皆さんが抱えておられる課題に対して、日々向き合っています。
しかし現在、急激な少子高齢化を受け、この国の社会保障制度の在り方そのものが問われていることは間違いありません。公教育の在り方も、老朽化するインフラの在り方も、あらゆる制度が岐路を迎えています。
変化を恐れ、継ぎ接ぎの対応に終始するのか。
それとも、勇気を出し、枠組みを見直すのか。
それを決めるのは、この国の主権者たる私たち一人ひとりです。
枠組みを見直す際には、新たに何かを追加するだけではなく、これまでのことを止める場合も出てきます。時には、痛みを伴う変革が避けられないこともあるでしょう。
だからこそ、決断に際し冷静な議論を行うためにも、課題となっている目の前の課題(木)だけではなく、その全体像(森)を理解することが不可欠です。
そこで、行政の最前線にいた者として少しでもお役に立てればとの思いで、様々な政治家や専門家との対話を通じ、身近な課題から制度全体を俯瞰して解決に向けた視点を共有していきます。
答えではなく、冷静な議論の土壌づくりを
改めて申し上げると、このYouTube番組がめざすのは、冷静な議論の土壌づくりです。
そのため、皆さんにとってすぐさま役に立つ情報をお伝えする訳ではありません。ましてや、課題に対する何らかの「答え」といったものを提供する内容でもありません。
なるべく動画の内容は分かりやすくなるように心がけますが、時に内容が複雑と感じることもあるかもしれません。それでも、あえてそれらの議論を省かず、全体像の可視化に努めてまいりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。
そして、記念すべき初回ゲストは、衆議院議員の河野太郎さん。
いま積極的に社会保障について発信されている河野さんに、年金制度や年収の壁についての改革案をお伺いしています。
配信は、本日3月31日17時を予定しております。
皆さまからのご意見・ご質問を、心からお待ちしています!